白色申告と税務調査のペナルティの話


誰しも忘れてしまうことはあるけど、確定申告を忘れた場合は速やかに適切な処置が必要です!

申告を忘れたり、しなかったりしたらどうなるの?

期限に遅れてしまう場合と意図的にしなかった場合など状況によって違うけど、ペナルティがあるから気をつけて!
ひとりサロン経営をしていると、どんどんひとりサロン経営者(ネイルサロンやマツエクサロン、整体院、赤ちゃんフォトスタジオなど)とつながり、自分のサロンだけでなく、友人たちのサロンの経験も紹介していきます!

取引先などがある場合は、税務調査が入ったよ〜って情報が来て、もしかしたら…うちも来るかも?とか予測できたりするそう…。この記事では、白色申告についてと税務調査でペナルティを食らってしまった人の話を紹介しています。
白色申告の落とし穴
特に初心者が白色申告を選びがちな理由
個人事業主として事業を始めると、まず税務手続きが必要になります。白色申告は、青色申告に比べて手続きが簡単で、特別な申請も不要です。そのため、「楽そうだから」と選びがちです。しかし、白色申告を選んだ場合でも記帳や帳簿作成が必要で、決して手間がないわけではありません。簡単というイメージに惑わされると後々のトラブルに繋がります。
白色申告に潜むリスク
白色申告は青色申告に比べ、税制上のメリットが少ないため、結果的に節税のチャンスを逃してしまうリスクがあります。また、記帳義務が改正されてからは、白色申告でも簡単な帳簿作成が求められています。これを怠ると税務署から指摘を受ける可能性があります。
白色申告でよくある失敗例
必要な帳簿を作成していなかった
白色申告であっても、収支内訳書の提出が必要です。しかし、「白色申告は簡単」と思い込み、帳簿を作成せずに放置してしまうケースが多々あります。特に、売上や経費を適切に記録していないと、収支の計算が合わず、最終的に税務署からの指摘や修正申告を求められる可能性があります。
経費の仕分けミス
白色申告をする際、事業に関係のない支出を経費に含めたり、逆に事業に必要な経費を計上し忘れることがあります。これにより、税金の計算が正確でなくなり、結果的に税務調査の対象になることもあります。領収書や請求書をしっかり管理し、事業用と私用を明確に分けることが必要です。
白色申告のデメリットとは?
税制優遇が少ない
白色申告は、青色申告のような特別控除や税制優遇がありません。たとえば、青色申告なら最大65万円の控除が受けられるため、節税効果が大きいですが、白色申告ではその恩恵を受けられません。同じ収入であっても、結果的に多くの税金を支払うことになる点がデメリットです。
記帳義務の改正での影響
2014年の税制改正により、白色申告でも簡易な帳簿の記帳が義務化されました。それ以前は記帳の必要がなく、選ぶメリットがありましたが、現在では青色申告と大差なく、帳簿作成が求められます。この改正により、「白色なら楽」という認識はもはや通用しなくなりました。
青色申告との比較で見える差
青色申告と比較すると、白色申告には事業の信頼性が低く見られる側面があります。たとえば、金融機関から融資を受ける際に、青色申告者のほうが事業内容や収支状況を適切に管理していると評価されるケースが多いです。この差が事業拡大の妨げになることもあります。
青色申告を選ばなかったことによる損失
最大65万円の控除が受けられない
青色申告では、正確な帳簿を作成することを条件に、最大65万円の控除を受けることが可能です。これは税金計算に大きな影響を与えますが、白色申告を選んだ場合はこの控除を受けられません。節税の観点から考えると、大きな損失になります。
赤字の繰り越しができない
青色申告では、赤字が発生した場合、その損失を最長3年間繰り越すことができます。これにより、翌年以降の利益から赤字分を差し引いて節税が可能になります。しかし、白色申告ではこの制度が適用されないため、赤字が出た年の損失を活用することができません。
資金繰りの面での不安要素
青色申告者は、帳簿の信頼性が高いとされるため、金融機関からの融資を受けやすい傾向があります。一方、白色申告者は収支状況の透明性が低いため、資金調達の面で不利になることがあります。この違いが事業の成長に大きな影響を与える場合もあります。
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白色申告でも税務調査はある!ペナルティの種類と内容
無申告加算税
期限内に申告をしなかった場合に課される税金です。納めるべき税額に対し、最大20%が上乗せされます。
過少申告加算税
税務署の調査により、申告内容に誤りがあり、本来納めるべき税額が不足していると判明した場合に課されます。金額の不足分に対し、10~15%のペナルティが追加されます。
重加算税
意図的な虚偽申告や脱税が発覚した場合に課される最も重いペナルティで、不足税額に対して35~40%が加算されます。不正行為は厳しく取り締まられるため、絶対に避けるべきです。
延滞税
税金の支払いが遅れた場合、納付期限の翌日から延滞税が発生します。年率14.6%の利率が適用されるケースもあり、放置すると負担が大きくなります。
ペナルティを受けた場合の対処法
納付猶予の申請
税金を一括で支払うのが難しい場合、税務署に相談し、分割納付や納付猶予を申請することができます。誠実な対応をすることで、状況に応じた柔軟な対応を得られる可能性があります。
税務署への誠実な対応
税務署から指摘を受けた際は、事実を隠さずに誠実に対応することが重要です。虚偽の説明や曖昧な回答をすると、状況が悪化する恐れがあります。
ペナルティを食らった人の話
知人の取引先の話です。
それなりに経営が上手くいっており調子が良さそうに見えていたのですが…実は白色申告を選択していた模様。別にそれ自体は問題なかったのでしょうが、どうやら税務署に目をつけられ、云々結果として重加算税のペナルティとなりました。誠実な経営と言いますか…不正はすべきではないなと。体力がなかったのか、そのまま廃業されました。
規模が小さいから大丈夫というわけでもないし、白色申告だと税務調査がないというわけでもありません。開業届を出し、経営をする以上はきちんと帳簿はつけましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
税の面から考えても、開業されるなら青色申告を選択すべきだと思います。最初は不安も感じましたが、会計ソフトを使うとそれほど難しいことはありませんし、十分自分でできます!
準備をしっかりして開業を目指しましょう!