整体院・リラクゼーションサロン開業に必要な資格とは?


整体院やリラクゼーションサロンを将来やりたいから、必要な資格を取っておきたい!勉強したい!という方がよく来られます!健康や癒しを提供するサロンが増えてきたので、準備をしっかりしておくことはサロン経営がうまくいくためのポイントです♪

資格があると、集客でも有利だよね!

開業するにあたって、資格について知っておくべきこと、そして準備が必要です!
ひとりサロン経営をしていると、どんどんひとりサロン経営者(ネイルサロンやマツエクサロン、整体院、赤ちゃんフォトスタジオなど)とつながり、自分のサロンだけでなく、友人たちのサロンの経験も紹介していきます!

この記事では、資格の有無がサロンに与える影響やどの資格を目指すのが最適かを紹介します。
整体院・リラクゼーションサロンの資格
法律上の「資格不要」の意味と注意点
整体院・リラクゼーションサロンを開業するときは資格は不要で、開業届さえ出せば開業できます。どこかで学んだ方も、全く経験がない方も開業はできます。
とはいえ、無資格で提供できるサービスは限定的になります。法的に定められた範囲を超えないことが必須。また、広告表現に誤解を与えないように注意が必要です。
整体院:医療行為との線引き
医療行為に該当する診断や治療行為は、国家資格が必要です。
整体師という国家資格はありません。他の国家資格を保有するか、または民間資格を保有して、整体師として活動する場合、資格による施術範囲を理解し、遵守することが不可欠です。特に国家資格を持たない場合は、「治療」を謳ってはいけません。健康維持やリラクゼーションという範囲での活動となります。
リラクゼーションサロン:リラクゼーションとは
リラクゼーションサロンは、ストレス軽減やリフレッシュを目的とします。資格が必須ではありませんが、顧客満足度を高めるために民間資格を取得することが推奨されます。
開業に有利な資格とは
民間資格の種類
整体師
民間資格として取得できる整体師資格は、施術技術を学べるだけでなく、顧客に信頼を与えるための武器となります。多くのスクールで短期間から取得可能で、コストも比較的抑えられます。
リフレクソロジー
リフレクソロジーは、足裏や手のツボを刺激する技術を学べる資格です。リラクゼーション効果が高く、特に女性客に人気がある施術として活用できます。
アロマセラピー
アロマオイルを活用したリラクゼーション施術を学べる資格で、癒しを重視したサロンに最適です。おしゃれで専門性の高いサービスを提供できるのが特徴です。
国家資格の種類
柔道整復師
骨折や脱臼の応急処置や怪我の対応が可能な資格で、健康保険を活用した施術が提供でき、開業権のある資格です。肩こりや腰痛などは健康保険を使用できないので、整体院として施術を行なっていることが多いです。
あんまマッサージ指圧師
指圧を中心とした施術が可能な国家資格です。「マッサージ」と謳って良い資格となります。(民間資格では”マッサージ”と言ってはいけない)幅広い顧客層に対応できます。
理学療法士・作業療法士
リハビリや体の機能回復を専門とする国家資格です。医師の指示のもとリハビリを行うため、開業権がなく、開業する場合は整体師として開業していることが多いです。
資格取得のメリット
信頼性の向上と集客力アップ
資格を持つことで、顧客に安心感を提供できます。「プロフェッショナル」というイメージが強まり、初めて利用するお客様からも選ばれやすくなります。
法的リスクの軽減
施術範囲が明確になるため、法的リスクを軽減できます。特に整体院の場合、資格が国家資格なのか民間資格なのかで提供できるサービスが異なるため、安心してビジネスを展開できます。
専門知識・技術の向上
資格取得の過程で専門的な知識や技術を習得することは、施術の質を向上させるだけでなく、自信にも繋がります。
スキルアップでサービスの幅を広げる
新しい技術を学ぶことで、顧客のニーズに応じた多様なサービスを提供できるようになります。これにより、リピート率の向上が期待できます。
資格取得のデメリットと注意点
資格取得にかかる費用と時間
民間資格取得では数万円から数十万円、国家資格では250万円程度から600万円程度の費用がかかる場合があります。
また期間も民間資格では数週間から数年、国家資格は専門学校や大学などで3年以上、指定の機関で学ぶ必要があります。
開業までの計画に影響を与える可能性があります。計画的に時間と費用を確保することが大切です。
資格を取っても義務ではない点
整体師やリラクゼーションでは資格は必須ではなく、持っていない場合でも開業可能な業態もあります。資格取得が目的化してしまい、開業の準備が遅れるリスクに注意しましょう。自分のサロンの方向性に合った資格を選ぶことが重要です。
開業には資格以外のスキルも重要
資格があっても、経営スキルや集客ノウハウがなければ成功は難しいです。顧客対応力やマーケティング力、コミュニケーション力など、幅広いスキルを磨くことが、長期的な成功に繋がります。
資格取得方法
民間資格
民間資格は、スクールや通信講座で取得可能です。費用は5万円から30万円程度が一般的で、短期集中型やオンライン対応など、自分のスケジュールに合った講座を選べます。取得後のサポートが充実しているスクールを選ぶと安心です。

通信講座 vs 通学:それぞれの特徴と選び方
通信講座は費用を抑えられ、空いた時間で学べるのが利点です。一方、通学講座は直接指導を受けられるため、技術の習得がスムーズです。どちらを選ぶかは、予算や学習スタイルに応じて検討しましょう。
国家資格
国家資格を取得するには、専門学校や大学での学習が必要です。受験して入学することになります。学費は数百万円に達することもあり、取得までに数年かかります。しかし、資格取得のために、知識だけでなく実習などがあり実技も必須なので、しっかりと学びたい方は国家資格が良いでしょう。それだけに大きな強みになります。
開業するために知っておくべきこと
違法行為を避けるための注意点
医療行為に該当する施術を提供することは法律で禁止されています。施術内容や広告表現で「治療」を謳わない、想起させないよう注意が必要です。「リラックス」「ストレス緩和」など、曖昧な表現を用いましょう。
無資格者に適したサービス内容の例
無資格でも提供可能なサービスには、アロマトリートメント、リフレクソロジー、ヘッドスパなどがあります。リラクゼーションに特化した施術を提供し、顧客満足度を高めることがポイントです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
資格を持つことで、顧客の信頼を得やすくなり、サービスの幅が広がる点は大きなメリットです。ただし、資格はあくまでツールであり、経営や集客のスキルが伴わなければ成功には繋がりません。
自分の目指すサロンの方向性を明確にし、必要な資格やスキルを計画的に習得しましょう。柔軟に対応しつつ、信頼性とリスク管理を意識して、理想のサロンを実現してください。