訪問型サロンで開業するには
訪問型サロンは外出の手間が省けることや、自宅でリラックスしながら施術を受けられることで注目されています。また、店舗運営のコストを抑えられることから、初めて開業するオーナーにとって魅力的なビジネスモデルとして増えています。
自宅にスペースがないし、借りるとリスクになる…。できれば最初は小さく開業して大きく育てたい!
訪問型サロンは、顧客の元へ直接出向くため、立地の制約がなく、広範囲での集客が可能です。一方、移動時間や施術環境の準備が必要になり、できないことが多く出てきます。
ひとりサロン経営をしていると、どんどんひとりサロン経営者(ネイルサロンやマツエクサロン、整体院、赤ちゃんフォトスタジオなど)とつながり、自分のサロンだけでなく、友人たちのサロンの経験も紹介していきます!
固定費が少なく、柔軟な働き方が可能な一方で、顧客との信頼関係構築が重要です。この記事では訪問型サロンのメリット・デメリット、始め方を紹介しています。
訪問型サロンのメリット
初期投資が少ない
店舗を構える必要がないため、家賃や内装費用がゼロ!これが最大の魅力です。
開業に必要なのは、施術道具や交通費のみの場合が多く、初期費用が10万円から数十万円と比較的少額で始められる点が魅力です。
場所に縛られない柔軟な働き方
顧客の元へ出向く形態は、働く時間や場所を自由に選べるため、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。特に、育児中の方や副業としての開業を検討している方にとって、大きなメリットとなります。
お客様にとっての利便性が高い
自宅で施術を受けられるため、外出が困難な方や忙しい方にとって非常に便利です。移動時間がないことから、顧客の満足度やリピート率が高まる傾向があります。
競合が少ない市場で差別化できる
訪問型サロンはまだ認知度が低い地域もあり、競合が少ない分、差別化しやすい特徴があります。特に高齢者や子育て世代をターゲットにしたサービスは需要が高まっています。
フットケアとしてネイルもできるサロンを訪問で行っている方がいますが、高齢者の足の爪のケアなどは特に訪問型で需要があります。
訪問型サロンのデメリット
移動時間や交通費がかかる
顧客ごとに移動が必要なため、移動時間が多くなり1日の施術件数が制限されることがあります。また、交通費がかさむため、エリアや距離に応じた料金設定が重要です。
地域の指定や距離によるプラス料金設定などは必須
顧客の住所での施術リスクや安全性の問題
初めて訪問する場所では、環境や治安に不安を感じることもあります。女性施術者であれば、「男性のお客様は紹介のみ」など条件を選定しましょう!
施術環境を整えるのが難しい場合がある
スペースや環境によっては、理想的な施術が難しい場合があります。水場を借りる必要がある施術は不向きです。またポータブルな施術道具を活用するなど、身軽に動けるのも必要です。
顧客の信頼を得るための工夫が必要
自宅での施術は、顧客にとってもプライバシーや安全面で不安が伴います。口コミやレビュー、SNSを活用して信頼を築き、顧客に安心感を与えることが必要です。
訪問型サロンの開業に必要な準備
移動用の車両や機材の準備
施術ベッドやマッサージチェアなどの持ち運びやすい機材を揃える必要があります。移動用の車両を準備する場合も、維持費やサイズ感を考慮しましょう。
施術ベッドが必要な場合、折り畳みベッドを準備することになりますが、軽くて丈夫なもの…揺れない・軋まないものがベストです。
開業届けや保険の手続き
個人事業主としての開業届け出や、施術中の事故に備えた賠償責任保険の加入は必須です。これにより顧客の信頼を得るとともに、リスク回避が可能になります。
訪問型サロンの集客方法
特化した広告やポスティング
訪問型サロンの集客では、地域密着型の広告が効果的です。特に、施術エリア周辺のポスティングやチラシ配布は、ターゲット層に直接アプローチできる方法です。チラシには価格やサービス内容の明記はもちろん、「初回割引」などの特典を加えることで、反応率を高める工夫が求められます。
口コミやレビュー活用
口コミやレビューは、訪問型サロンの信頼構築に欠かせません。施術後に顧客へ感想を依頼し、GoogleレビューやSNSでの投稿を促進しましょう。リアルな声が新規顧客の安心材料となり、口コミが次の顧客を呼び込む流れを作ります。
SNSやブログでの信頼構築
訪問型サロンでは、オンラインでの信頼構築が成功の鍵となります。InstagramやSNSで施術風景の紹介やお客様の声を発信するほか、施術者の顔が見えることが重要です。
またブログで健康情報や施術の効果を解説することで、専門性をアピールできます。
地域イベントや交流会でのPR
地域イベントやマーケットへの参加は、直接接点を持つ機会となります。無料体験ブースやワークショップを開催し、実際に施術を体験してもらうことで、訪問型サービスの良さを体感してもらうきっかけを作りましょう。
自宅でサロンを開くスペースがない・テナントを借りるリスクを取りたくないなら
訪問型でいきなり、知らない人が家に来るのは誰しも抵抗感があり、チラシやポスティングの力は発揮されにくいものです。
やはり口コミ・紹介が1番安心感があります。でもまず口コミをもらうために施術を受けて頂くまでにならないと…。
まずは小さく始めてみよう!
レンタルスペース・オフィスなどを借りれば、時間で金額が決まっており、必要な時だけ施術場所を用意することができます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
訪問型サロンは、低コストで始められ、柔軟な働き方を実現できる魅力的なビジネスモデルです。
ただし、安全対策や顧客との信頼関係構築が成功のカギとなります。
メリットとデメリットを理解して専門性を活かし、長期的な成功を目指しましょう!